バルトレックスの正しい飲み方・予防する飲み方
- 2023.09.20
- バルトレックス

バルトレックスは、ヘルペスウィルスの治療薬として知られている医薬品です。口唇ヘルペスや性器ヘルペス、帯状疱疹や水疱の治療に使われます。また、ヘルペスの再発抑制にも有効です。
効果を得るためには、用法・用量を守り、正しく使うことが重要です。バルトレックスの飲み方について見ていきましょう。
ヘルペスを治療するときのバルトレックスの用法・用量
口唇ヘルペスや性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス感染症と呼ばれます。
目に見える症状は、チクチクと痛みがでる、液体で満たされた小さな水疱(水ぶくれ)です。
症状 | 1回量 | 1日服用回数 | 服用期間 |
---|---|---|---|
単純ヘルペスウイルス感染症の初発治療 | 1錠(500mg) | 2回(朝・夕) | 5日~10日 |
単純ヘルペスウイルス感染症の再発治療 | 5日間 | ||
性器ヘルペスの再発抑制 | 1回(朝) | 最長1年間 |
ヘルペスの再発抑制の場合は、500mg錠を1回1錠、1日1回服用します。服用期間は最大で1年間です。
造血幹細胞移植におけるヘルペスの発症抑制の場合は、500mg錠を1回1錠、1日2回服用します。造血幹細胞移植施行7日前より、施行後35日まで服用します。
ヘルペスが再発した時、症状を抑えるポイントは、兆候が見られた段階ですぐに飲みはじめることです。
再発を抑えるために使用する場合には6時間以内、遅くとも24時間以内に服用することが大切です。
再発する前は、皮膚がチクチクしたり、ムズムズするような違和感や痒み、ほてりなどの症状が起こるといわれています。こうした違和感が生じたときに、早めにバルトレックスを服用することで症状が軽くなります。
症状が出始めた段階で早めに服用を始めることや、必要量をしっかりと飲むことが重要です。
バルトレックスは食後に服用することが推奨されています。朝食や夕食を済ませてから、水もしくはぬるま湯で飲みましょう。
食前にバルトレックスを飲むと、効果は変わらないものの、胃痛が起こることがあるので注意が必要です。
帯状疱疹を治療するときのバルトレックスの用法・用量
バルトレックスは、帯状疱疹や水疱(水ぼうそう)の治療にも有効です。帯状疱疹と水疱を治療するときの、バルトレックスの飲み方を見ていきましょう。
症状 | 1回量 | 1日服用回数 | 服用期間 |
---|---|---|---|
帯状疱疹 | 2錠(1000mg) | 3回(朝・昼・夕) | 7日~10日 |
水痘(水ぼうそう) | 7日 |
水疱の場合も同じく1回2錠を1日3回飲みます。服用期間はおよそ7日間です。
ヘルペスと同じく、帯状疱疹の治療にバルトレックスを服用する際のポイントも、症状が見られた段階でなるべく早く飲むことです。
帯状疱疹の場合は、皮膚に変化が生じてから72時間(3日)以内、水痘の場合は2日以内に飲み始めることが推奨されています
小さな子どもでも飲みやすい!顆粒タイプの用法・用量を解説
バルトレックスは、錠剤だけでなく、顆粒タイプの製品もあります。
錠剤タイプだと小さな子供は飲みにくく、体が小さな子供には、バルトレックス錠500mgでは量が多くなりすぎてしまいます。
顆粒タイプは飲みやすいだけでなく、子供の体に合わせて、量を調節することが可能です。
ヘルペスの治療の場合、体重10㎏未満の子供には、体重1kgあたり1回25mgを1日3回飲ませます。体重が10kgを超える子供には、体重1kgあたり1回25mgを1日2回飲ませます。
1回の最高使用量は500mgまでです。それより多いと、腎障害など重い副作用のリスクが高まるため、注意が必要です。
帯状疱疹の場合は、体重1kgあたり1回25mgを1日回経口投与します。1日の最高用量は1000mgです。
病気の種類ごとに決められた服用回数や飲む量、そして最高用量を守ることが大切です。
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