バルトレックスは飲み忘れに気をつけて!併用NG薬や飲み物

バルトレックスは飲み忘れに気をつけて!併用NG薬や飲み物

バルトレックスを飲むときは、飲み忘れや他の薬との飲み合わせに注意しましょう。

この記事ではバルトレックスを飲み忘れたときの対処法、バルトレックスと併用注意の薬や飲み物について解説します。

バルトレックスを飲み忘れたら?

バルトレックスを飲み忘れた場合は、気がついた時点ですぐに1回分を服用しましょう。

ただし、次の服用タイミングが近い場合は、飲み忘れた分は飛ばして、次の薬を飲みましょう。

飲み忘れたからといって2錠まとめて飲むのは避けましょう。作用が強くなりすぎて副作用のリスクが高まります。

飲み忘れが心配な人はタイマーを設定するとよいでしょう。

バルトレックスと一緒に飲むと相互作用を引き起こす薬

バルトレックスには、併用に注意が必要な薬があるので注意しましょう。

バルトレックスの添付文書には、併用注意の医薬品が記載されています。バルトレックスとこれらの薬を一緒に飲むと、効果を打ち消し合ったり強い副作用が出やすくなったりします。

バルトレックスとの併用に注意が必要な薬は、以下の4種類です。

バルトレックスの併用注意薬
  • ミコフェノール酸モフェチル
  • プロベネシド
  • シメチジン
  • テオフィリン

ミコフェノール酸モフェチル免疫抑制剤の一種です。臓器移植やループス腎炎の治療などで使われます。

バルトレックスとミコフェノール酸モフェチルを併用すると、両方の薬の排泄が遅れます。その結果、副作用が起こりやすくなるのです。

特に腎機能が低下している人の場合は、悪影響が強く出る恐れがあるので注意が必要です。

プロベネシドは痛風や高尿酸血症、シメチジンは胃潰瘍や胃炎の薬です。どちらもバルトレックスの有効成分バラシクロビルの排出を抑制します。その結果、バラシクロビルがも体内に残り続け、副作用のリスクが高まります。

テオフィリンは喘息や気管支炎の治療に使われる薬です。バルトレックスとテオフィリンを併用すると、テオフィリンの中毒症状が発生する恐れがあるとされています。

原因ははっきりとしていません。バルトレックスを一緒に服用することで、テオフィリンの代謝が阻害されるためではないかと考えられています。

すでに服用しているものがバルトレックスと併用注意の薬だった場合は、医師と相談しましょう。どちらかを諦めるか、別の薬に変える必要があります。

アルコールと一緒に飲むと効果がなくなったり副作用が強くなるので注意

バルトレックスを服用するときは、アルコールとの飲み合わせに注意しましょう。副作用のリスクが高まったり、薬の効果が弱くなったりする恐れがあるからです。

アルコールは、脱水素酵素によってアセトアルデヒドに代謝されます。そのあと酢酸に変化し、血液の中で分解されて炭酸ガスと水になります。

アルコールの代謝は肝臓で行われます。一方、バラシクロビルも肝臓で代謝されます。そのため、バルトレックスとアルコールを一緒に摂ると、肝臓の負担が大きくなってしまうのです。

また、肝臓に負担がかかり、動きが悪くなると、バラシクロビルが十分に代謝されなくなります。その結果、バラシクロビルの血中濃度が高まり、強い副作用が起こりやすくなるのです。

バルトレックスを使用する際は、アルコールは控えましょう。

飲み薬は基本的に肝臓で代謝されます。バルトレックスに限らず、薬を飲んでいるときはアルコールを控えましょう。

また、普段からアルコールを多く飲んでいる人は、バルトレックスを飲んでも十分な効果を得られない恐れがあります。

普段から多量のアルコールを摂取していると、肝臓の酵素の働きが強くなっている可能性があります。肝臓の酵素の働きが強いと、薬の代謝も早くなり、有効成分がすぐに排出され、十分な効果が出ない可能性があるのです。

アルコールを長期間飲み続けるとアルコール性肝障害という死に繋がる病気を発症する危険があります。

バルトレックスはロキソニンや風邪薬と一緒に飲んでも大丈夫

風邪を引いている時や頭痛に悩まされている時でもバルトレックスを飲まなければいけないことがあるかもしれません。風邪薬や頭痛薬とバルトレックスを一緒に飲んで大丈夫なのか、心配な人もいるでしょう。

基本的に、風邪薬頭痛薬はバルトレックスと併用しても問題ありません。

しかし、製品によっては、含まれている成分が、バルトレックスと相性が悪い可能性があります。バルトレックスと他の薬を一緒に飲むときは、それぞれの添付文書をよく確認しましょう。抗ウイルス薬との併用に注意が必要と書かれていなければ問題ありません。

薬の添付文章は、「○○(薬の名前) 添付文書」で検索すればウェブ上で確認できます。

ロキソニンバファリンなどの解熱鎮痛剤との併用も、基本的には問題ありません。ただし、水疱瘡を発症している時は、急性脳症を引き起こす危険があるので注意しましょう。

抗生物質についても、飲み合わせに問題は報告されていません。

ピルは女性ホルモンに働きかける医薬品で、バルトレックスと併用しても特に問題はありません。

ただし、ピルとバルトレックスはどちらも副作用で吐き気が起こることがあります。2つの薬を一緒に飲むことで、吐き気が起こりやすくなる可能性があります。

薬の飲み合わせが心配な人は、病院や薬局で相談するとよいでしょう。